コンクリート補修をDIYで行えるのは、原因が止まっている小さな欠けや表面的な損傷で、施工面を十分に清掃できる場合です。ひび割れが広がる、段差が増える、沈下する、鉄筋が見える、漏水が続くといった状態では、表面を埋めても原因を解決できません。
補修材は、ひび割れ用、欠損部の成形用、広い面の薄塗り用で性質が違います。幅だけで一律に判断せず、動きの有無、深さ、場所、水分、車両荷重を確認し、選んだ製品の施工可能幅・厚さ・下地条件・養生時間を守ってください。
こんにちは。yuka-care.com 編集部のHです。この記事は住宅まわりのコンクリート損傷を見分ける親記事です。駐車場で車を載せる面は条件が異なるため、専用記事へ分けて案内します。
コンクリート補修DIYを始める前の損傷判断
ひび割れが動いていないか確認する
ひび割れの端に印を付け、長さや段差が変化していないか観察します。季節や降雨のたびに開閉するひび割れ、構造物を横断するひび割れ、片側が沈む状態は、硬い材料で埋めても再び割れる可能性があります。変化が続く場合は原因調査を優先します。
欠け・剥がれは浮いている範囲を見る
表面だけが薄く剥がれているのか、周辺まで浮いているのかを確認します。脆い部分を残したまま上から補修すると、補修材ごとはがれます。軽くたたいたときに広い範囲で音が違う、内部まで崩れる場合は、DIYの範囲を超えていないか専門業者へ相談してください。

鉄筋露出・錆汁・漏水は表面補修で済ませない
鉄筋が見える、赤茶色の錆汁が出る、地下側から水が回る場合は、内部の劣化や水の経路を確認する必要があります。見える穴だけをふさぐと別の場所へ水が回ることもあります。ベランダや基礎など、防水や構造に関わる部位は安易に削らず、施工会社や専門業者へ相談します。
補修場所の荷重と水分条件を整理する
人が歩く土間、壁の欠け、雨が当たる外部、車が通る駐車場では必要性能が違います。常時湿る面に乾燥下地用の材料を使わない、厚塗りできない材料を深い穴へ一度に詰めないなど、用途と製品表示を合わせます。駐車場は駐車場コンクリート補修DIYで荷重と養生を別に確認してください。
製品の適用範囲を読む
たとえばセメダインのコンクリート用エポキシパテは、コンクリートの欠けや穴埋め用途として案内されています。これは一つの製品例で、すべてのひび割れや床面へ同じ施工をする根拠にはなりません。接着できる下地、硬化時間、塗装可否、使用温度を製品ごとに確認します。
ひび割れ・欠け・剥がれを補修する基本手順
清掃して健全部を出す
砂、ほこり、苔、油分、浮いたコンクリートを除去します。欠けた周囲を必要以上に広げず、脆い部分だけを取り除きます。掃除機やブラシで粉を除去し、油汚れがある場合は製品指定に合う方法で洗浄します。清掃後の粉や水分は接着不良の主な原因です。
乾燥・湿潤・プライマー条件を守る
施工面を乾かす製品もあれば、事前に湿らせるセメント系材料もあります。メーカーがプライマーを指定する場合は省略しません。別製品の手順を混ぜず、使う補修材の説明書を基準にします。気温や降雨条件も確認し、施工途中で濡れる日を避けます。
少量ずつ充填して密着させる
ひび割れ用の注入材、パテ、ポリマーセメントモルタルなど、損傷に合う材料を使います。空気を残さないよう奥へ押し込み、製品が定める一回の施工厚を超えないようにします。深い欠損は複数回に分ける指定があるため、早く埋めるために一度で厚盛りしないでください。

養生中は水・凍結・荷重から守る
表面が触れる状態になっても、必要強度に達しているとは限りません。雨、直射日光、低温、歩行や車両による荷重から保護し、製品が示す硬化・養生時間を守ります。塗装を重ねる場合も、補修材と塗料の適合、塗り重ね可能時間を確認します。
再発したら原因を見直す
同じ場所が再び割れる、周囲が沈む、補修材と下地の境界が開く場合は、動きや水分が残っています。繰り返し上塗りせず、原因調査へ切り替えます。仕上げ塗装を検討する場合は、補修が安定してからコンクリート床塗装の下地処理を確認してください。
